常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2019年8月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 0:23 駐車余地−−0:31 林道終点 0:29−−0:41 山の神−−0:51 古池−−1:19 大滝−−2:01 笠原沢−−2:31 胸突八丁−−2:48 最終水場 2:54−−3:35 常念乗越−−4:31 常念岳 7:08−−7:49 常念乗越−−8:13 最終水場−−8:27 胸突八丁(水浴び) 8:31−−8:48 笠原沢−−9:16 大滝−−9:36 古池−−9:42 山の神−−9:47 水浴び 9:51−−9:55 林道終点−−10:02 駐車余地

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2019年8月9日 日帰り
天候晴、弱風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場一ノ沢林道沿いに数か所に分散し駐車場、駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント一ノ沢コースで往復。先日の爺ヶ岳に引き続いて大展望を期待して山頂で日の出を狙い、今回は空気の透明度が良く南ア深南部まで見ることができた。金曜日でも一ノ沢コースは登り/下りとも賑わっていた




今日も0時半前に出発。満天の星空 林道終点の登山指導所
山の神 古池
大滝 笠原沢
胸突八丁 最終水場で水補給&水浴び
松本の夜景 常念乗越。今日は常念岳登山道に複数の光あり
常念小屋とテントの明かり 4時20分でライト不要に
東の空は背の高い雲海 山頂直下
常念岳山頂。全員追い越してトップで到着 気温は+10℃
常念岳から見た北穂高小屋の明かり 常念岳から見た穂高岳山荘の明かり
常念岳から見た奥日光。すぐに見えなくなった 常念岳から見た富士山
常念岳から見た日の出。雲海なので遅れて5時1分 常念岳から見た木曾御嶽
常念岳から見た頚城山脈、北信の山々
常念岳から見た八ヶ岳
常念岳から見た立山、剱岳
常念岳から見た乗鞍岳
常念岳から見た蝶ヶ岳
常念岳から見た常念岳の影
常念岳から見た南側の展望
常念岳から見た北側の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た南アルプス(クリックで拡大)。空気が澄んでほぼ限界まで見えていて非常に好条件
常念岳から見た南アルプス〜前穂高岳(クリックで拡大)
常念岳から見た穂高連峰〜槍ヶ岳〜大天井岳(クリックで拡大)
常念岳から見た後立山。最初は雲がかかって見えなかった
常念岳から見た白山 常念岳から見た槍ヶ岳
常念岳から見た恵那山 ヘリが何度か飛んでいた
常念岳から見た硫黄岳。今年もお盆休みに挑戦者いる? 大展望が続くが下山開始
常念岳から見た前常念岳へ続く尾根
まだまだ登ってくる人が多い 見上げると青空
常念小屋とテント場。さすがにテントは少ない 安曇野側からガスが上がり始める
最終水場。賑わっている 1週間前より残雪が大きく減っている
今回は胸突八丁は無人 胸突八丁で水浴び
笠原沢 古池
山の神 林道手前の沢で再び水浴び
林道終点 振り返ると稜線は雲の中(または上)
駐車箇所到着
山頂のイワギキョウ ミヤマダイコンソウの咲き残りは僅か
ミヤマコゴメグサ ミヤマママコナ
ハクサンオミナエシ エゾシオガマ。ほぼ花はおしまい
ウサギギク ニガナ
イワツメクサ オトギリソウ。そろそろおしまい
ハクサンフウロ カニコウモリ
モミジカラマツ。葉っぱが紅葉みたい ゴゼンタチバナもほぼおしまい
ミヤマカラマツ。白い糸状の花?の真ん中が太い クルマユリ
ヤマホタルブクロ シモツケソウ
たぶんゴマナ センジュガンビ
トラノオの仲間 ソバナ
マルバダケブキ オオバギボウシ
オオバミゾホオズキ ニッコウキスゲ
トモエシオガマ。エゾシオガマに似ている コンロンソウ
タマガワホトトギス ミヤマトリカブト。花はもう秋だなぁ
アジサイ
ツリフネソウ キオンかヒトツバハンゴンソウ
林道脇にて。萩っぽい ソバナ


・爺ヶ岳での意外な好展望に、そろそろ天気が安定して展望が楽しめる状態になったと判断し、より標高が高く、位置的にも安曇野に飛び出して南や東の展望がいい常念岳へ。コースは水が豊富な一ノ沢で。

・木曜夜の林道沿いの駐車スペースはまだまだ余裕あり。でもお盆休みが始まったらこうはいかないかな。国道19号の信州新町付近では猛烈な雷雨で気温が10℃近く急低下したが、安曇野は雨が降っておらず暑いまま。一ノ沢林道の気温は約+23℃だった。なお、最近は長野県内で毎日のように局所的な猛烈な雷雨が発生していて、山では落雷事故も。下界の気温が高すぎて寒気が入らなくても大気の状態が不安定らしい。

・夜中に起きると満天の星空。軽く朝飯(夜食?)を食って0時半出発。山頂到着は日の出直前の予定。一ノ沢はあちこちで水が豊富なので、最終水場までペットボトルは空のままでいいので軽量化できる。とはいえ、実際には夜間登山だと気温が低いし直射日光を避けられ体感温度も低いため発汗が少なく、登りで水を飲むことは皆無だが。でも発汗皆無ではなく、皮膚がべとついて清涼感が失われるので濡れタオルは有効。

・先日の爺ヶ岳のような夜間登山者は皆無で、常念乗越まで登山者のライトの光は皆無。樹林の隙間から見える下界の町明かりは遠かった。星空の方が近いような気がするほどの満天の星空だった。深夜だと星座は既に秋から冬の様相。

・常念乗越到着時、前回はご来光目指して山頂へ向かう光は皆無だったが、今回は団体様を含めて複数あり。これが通常の夏山の姿。テント場も活動開始の明かりが灯っていた。時刻は3時半。これなら山頂でご来光は確実に間に合うが、毎度のごとく東は雲海が出ていて日の出は遅れるだろう。東の山々が雲海の上に出ているのか、それとも沈んでいるのかはまだ不明。

・谷筋では場所によって風が吹いていたので稜線上は強風かと思ったらほぼ無風で、追加の防寒装備は不要で、念のために着用した手袋もすぐに外した。気温は+10℃ちょっとで、私にとっては運動するには快適な気温。

・先行の大パーティー(人数は20人前後)が途中で停止し、ガイドらしき男性が体調不良らしき男性を連れて小屋に下っていった。まだ男性の足取りは問題なかったが、何かしらのトラブルを自覚したのだろう。途中で動けなくなるまで我慢することなく潔く諦めるのは簡単にできることではない。なお、ガイドは他にもいたようで、残りのメンバーはその後すぐに登頂を再開した。

・大パーティーの先には合計4人の登山者がいたが、傾斜が緩む地点で全員を追い越してしまった。体力的な点というよりも、暗い中でのルートファインディング能力の差だろう。森林限界を超えた岩っぽい場所では土の地面と違って登山道が分かりにくく、暗闇の中では日中と違って歩行速度が落ちるのが普通だが、私の場合はこのコースは何度も歩いているので昼でも夜でも所要時間は変わらない。

・日の出前の4時半に無人の山頂到着。今の時期の長野下界の日の出はほぼ5時。山頂だともうちょっとだけ早いと思うが数分程度の差だろう。ただし雲海なので日の出は遅れて5時を回るだろう。それほど寒くは無いが、長時間山頂に滞在するつもりなので、持ってきた防寒装備を着用。風は弱いが西寄りの風あり。

・東の雲の高さは高く、雲海に頭を出しているのは浅間山と四阿山のみ。鳥居峠の向こうにはかろうじて奥日光の男体山付近が見えていたが、例年のごとく日の出直前には見えなくなってしまった。八ヶ岳、南アルプスはしっかりと見えていて、特に南アは深南部まではっきりと見えていて、この夏の中では空気の透明度はかなり良好だった。時間経過と共に雲海に沈むかと思ったが、逆に雲海が低くなって深南部の見える範囲が広がった。

・後立山方面は最初は雲がかかって鹿島槍しか見えなかったが、こちらも時間経過と共に雲が切れて白馬岳が見えるようになった。頚城山脈は見えてはいるがずっと霞んだまま。

・木曾御嶽、乗鞍岳は明瞭に見えた。大キレットの向こうには白山も。

・浅間山は2日前に小噴火があったが、今は噴煙は皆無だった。通常状態だと水蒸気と薄い火山ガスの噴気のみで、火山灰混じりの煙が出ているわけではないので当然だが。

・日の出前に団体様を含めて追い越した全員が山頂到着。槍穂は文句なしに見えてるのでいい記念写真になっただろう。日の出から少し間が開いたが、その後は続々と後続部隊が登ってきた。蝶ヶ岳方面への縦走者はさらに遅い時間。朝飯を食ってから登ってきたのだろうから当然だろう。

・展望に飽きることはないが、時刻が遅くなると下山時の気温が上昇して汗だくになるので、2時間半ほどの滞在で下山開始。この時点でもまだ南アははっきりと見えたまま。でも、おそらく今日も雷雲が発達するだろうから、お昼前にはガスが上がって展望が無くなるだろう。雨が降るかは運しだい。

・常念乗越から下っていくと、今回も登ってくる多数の登山者とすれ違った。夏山シーズン真っ盛り。

・高山植物は夏から秋へ移行中。常念岳で最も多いミヤマダイコンソウはほぼおしまい。山頂付近では代わりにイワギキョウが咲いていた。常念小屋近くで見られるミヤマコゴメグサやミヤマママコナが中心。この時期で一ノ沢から常念乗越で最も多いのはミヤマアキノキリンソウ。同じように黄色のハクサンオミナエシも良く見られるようになった。カラマツソウも多い。大滝ではミヤマトリカブトも見られた。林道では萩の花も咲き始め。

・花は秋に移行中でも天気は真夏。下山は気温が上がって汗をかいたので、胸突八丁と林道手前の沢で水浴び。胸突八丁付近の雪渓は1週間前と比較して大幅縮小。

・相変わらず林道を上がってくるタクシーが多く、狭く曲がりくねった林道では対向車注意。猿の群れも頻繁に見かける。今回は熊は見かけなかった(笑)

 

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